2017年07月30日

目線に合わせて窓

こちらの写真は。
上林温泉 塵表閣本店さん(長野県湯田中温泉)



ちょっとくつろぐコーナーになってるんですが。

テーブルのちょっと上に丸窓がありますね。


そう、

座ったときに、ちょうどいい高さに「丸窓」。


で、ここなんですが・・・

すぐ隣に「水場」があるんです。






この1枚の写真を見て。

なるほど・・・こういうやり方もあるのか、と唸りました。。




住宅写真もいいけど、旅館やホテルは、たいへん参考になります。
  


Posted by おかもと社長 at 09:18Comments(0)家づくり設計

2017年07月23日

落水荘

建築家フランクロイドライト(1867-1959)の代表作、
落水荘(米ペンシルバニア州・1939年建築)。


世界的にもたいへんに有名な一邸です。





いきなりこの写真だけでも度肝抜かれますが(笑)


施主のカウフマン氏(デパートオーナーだったという)は、
この山中で休暇用の山小屋を持ちたいと考えていて、
フランクロイドライトに依頼したのだそうです。


フランクロイドライトはこの落水荘につき、こう語っています。


施主はこの住宅が建てられた場所を愛していて、
滝の音を聞くのがすきでした。
だから、そのことが設計の最大の動機になった。
設計を見れば、滝の音が聞こえてくるはず。
施主は愛するものに囲まれて、過ごすのです。





たしかに・・・
この住宅は、滝の音が聞こえてくるのだろう。






内部はこんな感じで。





窓から見える、緑の木々が・・・なんともいえんなぁ。。。





20世紀を代表する建築のひとつと言われる、名作ですが。。。

んー、やっぱりすごいなあ。







でもね、フランクロイドライトは・・・
「住宅づくりの大事な原則」を教えてくれています。

敷地を読んで活かしきること
施主がゆったりくつろげる空間にすること



要は、この2つを言っていて。

それは、家づくりの大事な要素、なんです。

これは普遍的で変わらないと思います。



  


Posted by おかもと社長 at 14:02Comments(0)名建築・いい感じの建築紹介

2017年07月09日

江戸の照明

これは、葛飾応為が描いたといわれる作品。

あの、葛飾北斎の娘、です。

当時としては、珍しい洋画のタッチになっています。





吉原の風景を描いています。




これがどういう場面か?、を話し出すと・・・
いくらでも長くなってしまうので(笑)
・・・割愛しますね(笑)







注目したいのは、灯り(照明)です。







この時代は電気がありませんから。

遊郭の外(木の格子の外)にいるひとたちは、みな提灯をぶらさげています。


提灯の中で、ろうそくの火がゆらゆらと動いて。

提灯の外皮を通して、ぼわっと周囲を明るくしています。




この提灯は、現代でも・・・
置き照明として、今も息づいています。









天井からぶら下げたら、こういうことなんです。

要するに、提灯が上からぶら下がってる、ってこと。
(現代ではLEDになりましたが)














さて、それよりも。

遊郭内部に、
巨大な四角い行灯(あんどん)が
あることが分かりますか?






部屋の中央部分をよーくみてください。

巨大行灯が建っていて、
これが部屋を灯しています。




行灯(あんどん)は、江戸時代中期ごろから用いられるようになったそうで。



電気がなく、電気式照明器具のなかった時代・・・

夜は、さぞかし大変なことだったでしょう。

真っ暗だったに違いありません。






しかし、吉原のようなところへ行くのは「夜」、でしょう?笑
(昼間から遊んだ粋人もいたんでしょうが笑)



落語にも吉原はよく登場しますけど。

吉原といえば、夜でも明るくて煌びやかで、
そういう様が現代にも(落語を通じて)伝えられています。







そう、夜でも明るかったのです。
(現代とくらべたら、ぼうっと薄暗いのかもしれないが)







行灯(あんどん)は、日本の誇る発明品のひとつでしょう。





現代にも、行灯の名残が「和の照明器具」として残っているのです。





こういう四角い和照明、見たことあるでしょう?

これ、要は行灯を天井につけてみた、ってやつなんです。







照明器具ひとつみても。。。

日本人の創意工夫の力に驚嘆いたします。

  


Posted by おかもと社長 at 14:13Comments(0)家具照明インテリア

2017年07月05日

本棚でつくる芸術的建造物

司馬遼太郎記念館をごぞんじですか?

大阪府東大阪市にございます。



そう、あの、司馬先生です。

先生の蔵書6万冊のうち、
約2万冊ていどが記念館にあります。



大書架は、すごすぎる迫力です。









設計は、安藤忠雄氏。

司馬先生の自宅に隣接させて記念館はありまして。


安藤氏の世界がぎゅぎゅっと詰まった、
コンクリート打ち放しの外観です。



記念館のから離れたすぐ隣には・・・

先生が愛したという雑木林があり。
ひっそりと先生の書斎があります。






(雑木林と書斎の写真は、記念館ホームページより)




静かな時間が流れてくる気配が・・・
写真だけでも伝わってきます。






安藤忠雄氏の作品は、有名な名作がいっぱいありますが。

安藤建築では、この司馬遼太郎記念館が、個人的には一番好きです。




東大阪市かあ・・・

行ってみたいなあ。



  


Posted by おかもと社長 at 19:22Comments(0)名建築・いい感じの建築紹介

2017年07月04日

「意思決定の透明度」への期待ってことなんでしょうか?

今日は建築ネタでいこうと思ってたんですが。

テレビの話題が、あまりにもこれ一色なので(笑)





東京大改革ってのは・・・

つまり、、、これはなにをやるってことなんでしょうかね??


なんとなく垣間見えるのは。。。

情報公開



意思決定の透明度を高めたい、ということなのかなあ?


東京都庁といえば、
巨大組織で伏魔殿
なんて言われてますから(笑)

ウラの権力者が
あれこれ水面下で決めて。

いつどこでだれがなにを決めてるの?
それが分からない・・・


そういう状態を健全な意思決定プロセスに糾したい。。。
透明度の高い意思決定システムにしたい。。。



ざっくり言うと。
小池知事率いる「都民ファーストの会」が主張したのはそういうことなのかな、、、

そんなふうに見受けられます。





逆に言えば。

自民党に限らず、既存政党ではそれができなさそうに見えた・・・





お江戸のみなさんが、そう感じたってことなんでしょうかねえ。








ちょっと思ったことなんですが。


意思決定が不透明って、
ムラ社会の象徴なんですよ。笑



なんかわかんないんだけど、
だれかが、なにかを、どこかで決めてる。
これがムラ社会の特徴なんです。








都民ファーストの会って、なにを実現達成するのを目標としてるのか、
地方在住者からみたらどうもよくわからなくて(失礼笑)・・・


それなのに、こんなに圧勝ってどういうこと?って感じなんですが(笑)







それでも。

思いますねえ・・・




この都民ファーストの会の圧勝をみて思ったのは。



誰と誰が、こんな話して、こう決めました。
理由はこうです。

この決定のプロセスは、
こういうルールにのっとって決めました。
勝手にやったわけじゃないすよ。

ただ、この決定がベストかどうかは、
それは、これからを見ないとわかんないけど。。。


つまり、、、↑↑↑こういうことが大事なのかもしれないなあ。






聞いてる側が「ああ、なるほどね」とわかる、、、
このわかる、というところが大事なのかな、と。








それにしても。

既存政党相手に、新規に政党立ち上げて圧勝ってのは・・・

これはたいしたもんです。


こんなの、そうそうできるもんじゃないですから。









僕は江戸の住民じゃないから、
これからの江戸がどうなるかは、
それは知ったこっちゃあないんですが(笑)




オリンピックはぜひ成功させてくださいな!

オリンピック、好きなんで(笑)

  


Posted by おかもと社長 at 13:38Comments(0)ひとりごと