2018年08月17日

音楽と映画から学ぶ「業態化」

ビジネス用語に「業態化」という言葉があります。
平たく言えば「得意分野に特化(=差別化)」ということです。

これは、ありとあらゆる業界で起きていまして。

たとえば、衣類アパレル業界をみると…
紳士服ならアオキ、青山、といった量販店から、オーダー専門の高級店。
子ども服なら、西松屋のような量販店から、ミキハウスのような高級路線のお店。
カジュアルならユニクロやら、ジーンズショップなど。
作業服ならワークマンとかホームセンターとか。
女性服は細分化されすぎてて、僕にはもはや理解不能です。笑
(女性下着ならワコール、ならかろうじて分かる 笑)



運送業界をみると…
家庭小口荷物を運ぶ、ヤマト、佐川や。
引越しに特化した、アートやサカイや。
ガソリンやセメントや砂利等の特殊品を運ぶ業者もあれば。
コンテナや車や大量の材木等を運ぶ業者もあります。




要は「立ち位置」「ポジション」ってことです。
住宅業界も似たような側面があります。
どこに立つのか?ってことです。





これだけは言えます。
しんどいのは……
路線がよく分からない「なんとなく漫然と商品を揃える」、、、です。








この業態化というのは、音楽もいっしょでして。
僕は、今、「ブルーデニム」というサックスアンサンブルチームで真似事でサックスなんぞを吹いてるわけですが。笑
遊びでもそれなりにやれば、いろいろ考えることも出てきます。笑



クラシックを聴くなら、オーケストラ。
ジャズを聴くなら、ビッグバンド。
ポップス(ロック含)を聴くなら、ボーカル・エレキ・ベース・キーボード・ドラムのバンド。
やっぱり餅は餅屋だよな…笑



ここで立ち止まって考えてみるわけです。
じゃあ、サックスのアンサンブルって、なんだろう??、、、と。




サックスという楽器は、もっとも人の声に近い楽器、とも言われています。
実際、楽器の中では極端に音域の狭い2オクターブ(←ある意味、人以下?)という、ハンディを抱えた楽器だし。


しかし、そのサックスのハンディは、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、を揃えれば克服可能です、アマチュアでも。
要は、メロディ・ハーモニー・リズム、の厚みが出ればよい。
弱点に目を向けるのでなく、弱点を活かして強みに変える。。。
それがサックスアンサンブルの魅力だろうと思います。

アマチュア奏者が「サックス1本ソロ」で聴衆を飽きさせずに沸かせるのは大変ですが、アンサンブルなら話は別です。
そこそこ戦えるかもしれない…(努力は必要だが 笑)


僕なんかがやってるアンサンブルはポップス系だから・・・
思うに…
サックスアンサンブルは「アカペラ」に近いのかなあって思ったりします。
ハモネプってあったでしょ?
あれ聴くといつも思うんです、「あ、これ、サックスアンサンブルに近いかも」、、、と。笑




今、さらっとポップス系、と言いましたが・・・まあ、あれですよ・・・
サックスアンサンブルチームってのも、これはこれで日本全国にものすごい数あってですね。
これはこれでまた細分化されて「業態化」していくわけです(笑)


ざくっといえば。

本格的なクラシックみたいなやつをやるチームもあって。
こっち系のひとたちは、一般のひとがあまり知らないような難しそうな曲を仕上げて、しーんとしたちゃんとしたホールかなんかを主な活動場所にし。
さらに「社会人吹奏楽アンサンブルコンテスト」に出たりするんです。
(いわば公式戦のようなもの。これはこれで仕事そっちのけで必死で取り組んでいたりします)


一方で。
ディズニーランドのサックスフォーみたいにポップな路線をやるチームもあったりします。
こっち系のひとたちは、一般のひとにも耳なじみのある曲をポップにやって、ライブハウスやバー、路上ストリートなんかを主な活動場所にします。
(↑僕なんかがやってるのはこっち系)



また一方で。
ビッグバンドにも負けないような迫力で本格的なジャズアレンジを加えて「大人な音楽」を志向するチームもあったりします。







こんな遊び程度のアマチュア趣味の世界ですら、細分化され「業態化」が起こるわけです。





考えてみたら、これは音楽に限らない。
こないだですな。

「自転車」が趣味って方にお会いしました。
その方はツール・ド・フランスに出てくるようなやつに乗ってて。
ほら、道端でたまにえらい勢いで車道を走ってるひと、いるじゃないですか、あれですよ、あれ。
自転車もめっちゃ細分化されますよ・・・解説聞いたけど、途中からもうわからなくなった(苦笑)


そういえば。。。
ずいぶん前ですが「乗馬・馬術クラブ」に入っているって方にもお会いしました。
この世界もえらい細かく技術が分かれるらしく、めちゃめちゃ奥が深かったりするわけです。


「スノボ」だって、すごく細分化されて「業態化」されるし。
「釣り」とか、「登山」とか、「料理」だって、細分化されて「業態化」が起きます。










住宅もなあ……
ほんとに業態化と立ち位置に悩み続ける日々でして。苦笑
お盆期間も悶々と悩んでおりました。。。









あ!そういえば!
夏休みに、映画「コードブルー」見てきました!
おもしろかったなあ。



このフジテレビのドラマも「業態化」に成功した一例でしょうな。
山Pとガッキーをくっつけたら「ちゃらちゃらした安っぽい恋愛ドラマ」に転落した可能性もあったし。
白い巨塔とか半沢直樹みたいな、やや暗めの「社会派ドラマ」に転換してしまう可能性もあったわけですが。。。

素人考えですけども、、、
コードブルーの勝因は、命の重さを考えるヒューマンドラマ、という「業態化」を崩さなかったところにあるように思われます。




やっぱり業態化、って重要。








ところで、最後に、めちゃくちゃどうでもいいかもしれないけど。
映画「コードブルー」で圧倒的演技力を見せたのは、ベテラン女優のかたせ梨乃です。
さすがの演技力でした。

音楽と映画から学ぶ「業態化」






















久しぶりのブログ更新ですみませんでした。
今日の一曲、いきましょう。

信州も一気に涼しくなりましたねえ。
こうなると「暑い!」のがまたほしくなったりして・・・苦笑
みなさま、体調管理にご自愛くださいませ。

夏が一気に終わってしまいそうなので・・・あえて。
福耳「夏はこれからだ!」






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Posted by おかもと社長 at 12:19 │映画・TV・お笑い