2016年09月28日

築地豊洲問題をみて憤りを感じます

今朝、ニュースやワイドショーを見ていたら。。。
築地移転豊洲問題が放送されていました。

ある築地の魚屋さんが出てまして。
60代くらいの専務さんで、主にカニの仕入れを扱っておられます。

買い付けに来ていた寿司屋店主いわく、
「プロ中のプロですよ、安心して買えます」と言ってました。

この専務さんは、いけすの中にいるカニを見張っていて。
死んだカニを見抜いてマメにいけすから取り除いているのです。
いけすの水が濁ってしまうから、だそうです。
新鮮なカニをお客さんに提供するため、です。

『お客さんに喜んでもらわねえと意味がねえから』
『俺らはそうやって、お客さんから信用をもらってるんで』



この魚屋さん、移転のために6000万円の借り入れをしたといいます・・・

専務さんの口から何度も出た言葉は。

『お客さん』
『信用』

の2つの言葉、でした。



築地豊洲問題をみて憤りを感じます
(写真はイメージです)







⇒⇒⇒

作家・藤沢周平は、町人を主人公にした市井のひとたちを描いた作品も多いです。
藩に振り回されながらも、すがすがしく力強く生きていこうとするひとたちを描きました。

藤沢作品を読むと、日本人って、ほんとにすばらしいな、と思ったりもするわけですよ。






東京都のキャリアのみなさん。
市井のひとたちが、懸命に生きている姿を知っていますか?

借金を背負わされても、お客さんに喜んでもらおう、と日々の仕事をしています。
東京都のみなさんは、それをご存じなのでしょうか??

東京都の職員さんは、毎月20日だか25日だかになれば給与も賞与も振り込まれるでしょうけど。
築地の魚屋さんは、あなたがた都の方針に従って、借金を背負っているのですよ。
そのことを考えたことがあるのでしょうか??




東京都のキャリア職員に・・・

「東京都民の信用を失っちゃいけねえから」
「東京都民に喜んでもらわねえと意味がねえから」

そういう気持ちがほんの少しでもあれば・・・
こんなことにはならなかったんじゃねえかって思います。



じつに残念です。


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Posted by おかもと社長 at 08:52│Comments(0)読書ひとりごと
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