空間工房社長blog

今日の昼前にニュースを知りました、
麻原こと松本死刑囚の死刑が執行された、と。
驚きました。


オウム真理教、なるものがやたらとテレビに出てきたのは･･･
あれは･･･僕が当時大学生だった、、、かなあ。

もうなにからなにまでが異様でした。






このとき、「洗脳」とか、「マインドコントロール」などという、それまであまり聞いたこともないような言葉がテレビでよく流れていました。

当時は率直にこう思いました、
マインドコントロール？？んなアホな･･･なんじゃ、そら･･･と。


その後にこの団体が引き起こした諸々の事件についてはみなさんご存知のとおりで。




僕は宗教学者でも社会学者でもジャーナリストでもないので。
ここでなにかの分析をしようというわけではありません。
それは専門家におまかせします。






個人的なことになりますが。
僕には大学生と中学生の2人の娘がいます。
2人とも、オウム、をあんまりよく知らないのです。


最近、お客さんとお話ししていても、お若い平成生まれの施主さんも増えまして。
若い方々は、1995年（阪神淡路大震災、オウム真理教による地下鉄サリン事件があった年）のことが、あまりぴんとこないようなのです。



んー、、、つまりなにを言いたいのかといいますと。

ちょっとひっかかっているのは･･･
「オウム的なるものは、これでなくなったのか？」という疑問です。



そもそも信者が集まらなければ教団にはなりません。
世間一般のひとは、みな素朴に思うわけです、、、
「どうして･･･こんな奇妙で荒唐無稽で世間的にも非常識なものを信じるのだろうか？」



新興宗教だけじゃない、
いかがわしい商品を多額に大量に買い取らせるマルチ商法やネズミ講商法、...etc

被害者のひとを責めるつもりはまったくありませんが･･･
なんでこんなおかしなものを信じるんだ？、と思うわけです、素朴に。

ふつうの世間常識で考えたら、そんな馬鹿な話があるか！、って即座にわかりそうなものなのに･･･
信じてしまうわけです、、、信じるひとがいるから･･･
新興宗教もマルチ商法も、いっこうになくなってはいません。




一度、こういう組織に入ってしまったひとを引っこ抜くのは容易でない、と聞いたことがあります。

洗脳されたひと、マインドコントロールされたひと、は、もうその組織団体の言うことを信じ切っていますから、周囲がなにを言っても耳を貸しません。

また、やや懐疑的に思う人でも、そうすぱっとは抜けられない、と聞きました。
なぜかというと。
その所属組織を脱会するということは、「一度は入会を決めた過去の自分を否定しなきゃいけない（自分の過去の判断が過ちであったことを認めなきゃならない）」ということにあたるので･･･
脱会したほうがいいな、と頭ではうすうすわかっていても、自己否定する勇気がでない、というのです。
（多額にお金を組織に支払い済みのことが多いため、今更引き返せないという苦しい事情も重なるのだそうです）



あやしげな宗教だとかマルチ商法だとかにつかまるひとは･･･
「自分でちゃんと考えるクセがなく」「流されやすく」「突き詰めて物事を考えない（適当な思考）」という特徴がある、というのも聞きました。

虐待経験を持つ人や、発達障がい、うつなどの心の病、などを抱えているひともハマリやすい、とも聞いたことがあります。



つまり。。。
あやしげな宗教団体やマルチ商法団体は、いわゆる社会的弱者を食い物にして肥え太っていく、、、という側面がみられる、ということらしいんですわ。

こんな連中がのうのうと放置されている、というのは単純に頭にくる話ではあるのですが･･･


でも悲しいことに。
つかまっちゃうひとは、つかまっちゃうわけで｡｡｡







まあ、あれですよ、、、
世の中のみんなが、まっとうな商売人ばかりだったら、いいんですけどねぇ（苦笑）
世の中って、残念ながらそうじゃないわけで。。。



んー

商売人の世界では。
よくこう言います、「儲けって字は、信者って書くんだぜ（笑）」などと。笑


商いというのは、売り手と買い手の「信用」「信頼」で成り立つものでありますから。
互いに相手を信じるわけです。
僕も施主を信じますから。





オウム事件とは、いったいなんだったのでしょうか。。。
なんか、、、あまり教訓を得られないままに、私たちは生きているような気がします。

こわいですなあ。


どなたか、、、賢い社会学者の偉い先生に、なんらかの総括というか、分析をしてもらいたいものであります。
若いひとたちが、あっちゅーまに「洗脳」されてしまいやすい危ない現代社会にいるような気がして、なんか怖いので。。。


まあ、あれなんだろうな、
僕も含めて、ごくふつうの大人たちが、、、
「健全な判断」をつねに心がける。

地道ですが、これが一番の対策、ということなのかもしれませんね。。。





今日は、なんか暗いブログになっちまったな（苦笑）

明日からはまた明るい建築話題に戻しますんで（笑）
今日はこのへんで（今日は曲やめます）