2016年09月30日

日本の御家芸?責任のドーナツ化現象

オリンピックの予算が。
3兆円を超えるって話になってるみたいですね・・・

すごいね・・・
さすが経済大国、日本やのー


そのうちの
0.003%でいいから(1億円)
うちの会社に公的資金として注入してくれへんかなー笑





それは、まあ、ともかくとして・・・

以前にもなんどか触れましたが。

2020東京五輪って、3人主導者がいるんですよ。


 丸川五輪担当大臣(国)
 小池東京都知事(都)
 森会長(オリンピック組織委員会)


丸川大臣は、どのような権限と責任があるのか?
小池都知事は、どのような権限と責任があるのか?
森会長には、どのような権限と責任があるのか?




これ、分かりやすく説明できるひと、
たぶん日本中を探してもいないんじゃないか、と笑





あと、そもそもね、、、
素朴な疑問として

五輪のリーダーって誰??




これが、はっきり分からないまま進んでるってすごくないすか??







誰の責任か分からない
誰がリーダーか分からない


わざと責任の所在をはっきりさせず、
権限も分散させすぎて、
意思決定メカニズムが複雑化し、

いわば、真ん中が中空状態になってしまう、、、

この「責任のドーナツ化」は、
日本のお家芸なんですよ。






不思議なことに
エリートが集まる組織が
これになりやすい。





責任を背負うのは嫌だし、
決定を下して、もし失敗したら批難されてしまうので、
リーダーにはなりたくないけれど、
あれこれ言いたいからコミットはしたい。


これが日本の中途半端なエリートの特徴(笑)




複雑な組織のもと、
とにかく根回しの連続が事実上の「手続き」になる。

公式の役職よりも、
事実上、権限をなぜか持つひとの意向が重視され、
公式でない密室談合(ex.料亭など笑)が横行する。

なぜか、密室談合の決定の方が重くなったりする(笑)





組織がどんどん複雑化するため、
各ユニットが部分最適ばかりを考え、
誰も全体最適を考えない、


という恐ろしい状態に陥っていきます。


部分最適の積み重ねは
全体最適とは限らない


こんなことは当たり前のことなのだが・・・



リーダーがはっきりしないし、
誰が最終責任者なのかもはっきりしなければ、、、

当然「全体最適」は誰も考えない、
ということになります。







これ、超おそろしい状態なんすよ。




経営学のドラッカー先生は次のように喝破しました。


 マネジメントの欠如は、
 組織の活力を奪い、組織を腐らせる。
 ひとの能力発揮の場を奪い、
 人間関係までをも壊す。



ドラッカー先生のおっしゃることは正しいですよ、きっと。


だって。

オリンピックだけじゃない、
SMAP騒動で揺れたジャニーズ事務所もそうだし、
三菱自動車だってそうだし、
大塚家具だって、ある意味そうです。


マネジメント欠如って、組織とひとを殺すんです。





日本は、
強烈なリーダーを欲する反面、
カリスマ的な独裁的リーダーを毛嫌いする

傾向もあります。


その結果、リーダー不在組織をつくりあげる・・・
そして、日本人は「話し合い」が大好き、です。苦笑

リーダーがいないうえ、
責任と権限が分散されまくっているのだから、
「勝手に決めてはいけません」笑

みなの「合意を得るべく」
二言目には『話し合いましょう』、となる笑




なにかうまくいかないことがあると、
コミュニケーション不足、のせいにしたりします。苦笑




ちがうんです、それは。



リーダー不在で、
責任と権限がはっきりしない組織構造そのもの、、、
ここに大きな問題があるんです。

このマネジメント欠如そのもの、が大問題なのです。



マネジメントが欠落した組織のもとで、
いくら「話し合い」を重ねても、、
まともな意思決定など、できるはずもありません。




そんなの、時間の無駄です。
植木等の映画でも見ている方がよっぽど有意義です。笑











無責任体制といってもいいくらいの、責任のドーナツ化現象、、、

これ・・・日本人の致命的弱点かもしれないなあ・・・

最近のニュースをみてて、しみじみ思います。。。


  


Posted by おかもと社長 at 15:04Comments(0)ひとりごと

2016年09月29日

失敗の研究

失敗の研究~巨大組織が崩れるとき~
(金田信一郎著・日本経済新聞出版社)





20世紀にあれだけまぶしかったマクドナルド、
予備校として絶対的な地位にいた代々木ゼミナール、
不祥事続きで暗転してしまった東洋ゴム ...etc


大企業が壊れていく様子を分析した一作です。


なかなか読みごたえありました。



著者は、いくつかの失敗例をもとに、以下の7つを失敗要因として挙げています。


 恐竜化
 ムラ化
 官僚化
 硬直化
 複雑化
 独裁化
 肥満化




そうなんだよなあ・・・


小池都知事が、現在の東京都を・・・

旧日本軍にたとえて、
陸軍と海軍のセクショナリズムに陥り、
無責任体制になっている、、、

そう厳しく糾弾していますが・・・


ずいぶん激しい言葉ですけど、、、当たらずとも遠からず?苦笑



このビルだからなー





でかすぎるわ!
要塞か!!笑








あのね・・・
ちょっと「失敗の研究」の着眼点から大きく離れてしまうんですけどね・・・



話のレベルを落とすようで、少々恐縮なんですが。。。



東京の大都会で、
かっこいいでかいビルのなかで、
しゃきっとスーツなんぞを着て仕事したりするとですな・・・






勘違いするバカが増殖するんですよ、必ず(笑)


 俺って、イイ線いってるな
 俺って、日本を代表するビジネスマンだよなー
 俺って、日本を動かすエリートのひとりだよね ...etc



東京八重洲や大手町や、西新宿や、銀座なんかで、
3か月も働いてごらんなさい(笑)

10人中7人くらいは勘違いするぜ!? きっと(笑)





バカどもがうごめくと、組織を食いつぶすシロアリになるので・・・笑
もうね、始末におえなくなっちまうんだよ(苦笑)




勘違いだけはしたくねえもんだな笑



  


Posted by おかもと社長 at 15:24Comments(0)読書

2016年09月28日

築地豊洲問題をみて憤りを感じます

今朝、ニュースやワイドショーを見ていたら。。。
築地移転豊洲問題が放送されていました。

ある築地の魚屋さんが出てまして。
60代くらいの専務さんで、主にカニの仕入れを扱っておられます。

買い付けに来ていた寿司屋店主いわく、
「プロ中のプロですよ、安心して買えます」と言ってました。

この専務さんは、いけすの中にいるカニを見張っていて。
死んだカニを見抜いてマメにいけすから取り除いているのです。
いけすの水が濁ってしまうから、だそうです。
新鮮なカニをお客さんに提供するため、です。

『お客さんに喜んでもらわねえと意味がねえから』
『俺らはそうやって、お客さんから信用をもらってるんで』



この魚屋さん、移転のために6000万円の借り入れをしたといいます・・・

専務さんの口から何度も出た言葉は。

『お客さん』
『信用』

の2つの言葉、でした。




(写真はイメージです)







⇒⇒⇒

作家・藤沢周平は、町人を主人公にした市井のひとたちを描いた作品も多いです。
藩に振り回されながらも、すがすがしく力強く生きていこうとするひとたちを描きました。

藤沢作品を読むと、日本人って、ほんとにすばらしいな、と思ったりもするわけですよ。






東京都のキャリアのみなさん。
市井のひとたちが、懸命に生きている姿を知っていますか?

借金を背負わされても、お客さんに喜んでもらおう、と日々の仕事をしています。
東京都のみなさんは、それをご存じなのでしょうか??

東京都の職員さんは、毎月20日だか25日だかになれば給与も賞与も振り込まれるでしょうけど。
築地の魚屋さんは、あなたがた都の方針に従って、借金を背負っているのですよ。
そのことを考えたことがあるのでしょうか??




東京都のキャリア職員に・・・

「東京都民の信用を失っちゃいけねえから」
「東京都民に喜んでもらわねえと意味がねえから」

そういう気持ちがほんの少しでもあれば・・・
こんなことにはならなかったんじゃねえかって思います。



じつに残念です。
  


Posted by おかもと社長 at 08:52Comments(0)ひとりごと読書

2016年09月06日

北斎の世界と広重の世界

葛飾北斎(1760年-1849年)
歌川広重(1797年-1858年)


2人とも、超有名な浮世絵師です。
歌川広重は、安藤広重という名前の方が有名かもしれませんね。

2人の年齢差は37歳離れています。


浮世絵の世界は・・・
長く「歌川派」に代表される美人画や、
伝説の絵師・写楽による役者絵が中心だったそうなのですが・・・



「強烈な風景画」を世に出す絵師が現れました。
それが北斎です。


北斎の「富嶽三十六景」

北斎の絵は、見る人を圧倒させる迫力でした。

北斎の観察眼は、普通のひととは違っていたのでしょう、
デフォルメで描く風景は、現代人の我々がみても圧倒されます。


神奈川沖浪裏 (浪が迫ってくるよう・・・)



凱風快晴 (すごい赤です・・・)



北斎ブルーも超越的です。

御厩川岸より両國橋夕陽見


武陽佃嶌


相州梅澤庄


東海道金谷ノ不二



すごいですねぇ・・・


波の絵と並んで、この絵も超有名。
好きだなー、このデフォルメ。

尾州不二見原












北斎は、著名な絵師となるのですが。
晩年の73歳のとき、ある無名の若い絵師の風景が大評判になります。

それが・・・
広重の「東海道五十三次」でした。

このとき、広重36歳。


広重の東海道は、1枚1枚に、見る人を圧倒するようなデフォルメは少ないです。

でも、人々を惹きつける絵だったのです。
まるで写真のように、美しく風景を切り取っています。

そして、なによりも・・・
そこに描かれているひとたちの会話や息遣いが聞こえてくるようで、
周囲の暑さ寒さ、音までも聞こえてきそう・・・



江戸出立 日本橋 (にぎわいが聞こえてきそう)


品川


戸塚 (茶店の雰囲気、たまりません)


大磯 (雨音が聞こえてきそうです)


原 (歌川派の美人画の真骨頂ですね)


蒲原 (寒そう・・・)


庄野 (風、つよい・・・)



53枚も紹介するのは、めんどうなので笑
このあたりで、終わりにしますが・・・

とにかく、広重の東海道五十三次は、ずーっと見てても飽きないのですよ。

これ、すごいすよ。
広重にも、ふつうのひととは違う、観察眼があったのでしょう。






じつは、、、
正直に告白しますと。





僕は浮世絵の勉強なんか、したことがないし。笑

北斎と広重の作風の違いを知ったのは・・・小説でした。



藤沢周平「溟い海(くらいうみ)」

晩年の北斎が主人公で、
若い広重の才能に嫉妬する苦悩を描いた小説。

版元から「評判の東海道を見ましたか」と聞かれた北斎は・・・
気になって仕方がないのだが、気にしないそぶりをする。

風景なんだろ、とそっけないふりをするものの・・・
版元より「たしかに風景なんですが、先生の風景とはちょっと違うと思いますよ」と言われ、
ますます気になる。

ついに、広重の東海道を見た北斎は・・・
1枚1枚に惹きこまれていく自分に気づき、衝撃をうける。。。

たしか、そんなようなストーリーだったか、と。



作中では、北斎は激情的な性格で、広重は穏やかな粋人のように、
藤沢周平は書いています。

実際、そうだったのかもしれませんねえ。。。







恥ずかしながら・・・
この藤沢先生のこの小説を読むまでは・・・

浮世絵なんて、
どれもこれもおんなじようなもんだろ、


と思っていたんです、じつは笑





そこで、はじめて、北斎と広重の違いを知りました。






作風の違い、って重要で。
これは、家づくりにも、たいせつなことだと思いますねー


この違いに気づく「感性」が大事なんです!


たまには美術館とか行った方がいいかもなあ。。。


  


Posted by おかもと社長 at 12:41Comments(0)ひとりごと