2019年03月02日
素直に考えましょう。
日本経済新聞 2019年3月1日
私の履歴書 伊藤雅俊氏(味の素会長)
「もうやめるべきだ。売れていないから」。
1975年(昭和50年)夏の終わり頃、合弁相手の米国人幹部が冷たく言い放った。
私は27歳。卸店営業をしていた初任地・大阪から、東京に戻って数カ月、商品開発やマーケティングを練る食品部で張り切ろうとしていた矢先だった。
この商品は「クノール カップスープ」。
カップに粉末を入れ、お湯を注いですぐ飲めるのが売りだったが発売後2年たっても低空飛行。
私たちはその販売を担当していた。

「スープは夕食だし、飲み物ではない。朝食用として売り出したのが無理がある。競合はすでに撤退している」
「いや、日本は朝、味噌汁を飲む」
「溶かすお湯が熱すぎて飲めないではないか」
「いや、日本人は空気と一緒に熱い飲み物を口にする」
「音を立ててスープを飲めというのか。ナンセンスだ」
へえ・・・なるほどなあ。
海外のひとからすると、熱すぎて飲めない、音を立ててスープを飲めというのか、、、という感覚だったのですねえ。
このエピソードはおもしろい。
業界こそ違え、食というのは、ひとつの「文化」だが、住も「文化」だ。
生活様式としてどうなのか?、ということが「住」にも求められる。
ポイントは、このエピソードで外国の方に向かって伊藤氏が説得したように「素直に」考えることだ。
いや、日本は朝、味噌汁を飲む
いや、日本人は空気と一緒に熱い飲み物を口にする
この切り返しは絶妙だなー(笑)
だって、そうだもん、日本人は。(笑)
こういう素直な発想が大事だ。感銘しました。
これは、重要なヒントを与えてくれているような気がする。
今月の「私の履歴書」には注目したいとおもいます。
それでは今日の一曲。
今日は僕の大ファンのロッドステュワートの曲を。
Rod Stewart - Some Guys Have All The Luck
今日も一日がんばりましょ。
私の履歴書 伊藤雅俊氏(味の素会長)
「もうやめるべきだ。売れていないから」。
1975年(昭和50年)夏の終わり頃、合弁相手の米国人幹部が冷たく言い放った。
私は27歳。卸店営業をしていた初任地・大阪から、東京に戻って数カ月、商品開発やマーケティングを練る食品部で張り切ろうとしていた矢先だった。
この商品は「クノール カップスープ」。
カップに粉末を入れ、お湯を注いですぐ飲めるのが売りだったが発売後2年たっても低空飛行。
私たちはその販売を担当していた。

「スープは夕食だし、飲み物ではない。朝食用として売り出したのが無理がある。競合はすでに撤退している」
「いや、日本は朝、味噌汁を飲む」
「溶かすお湯が熱すぎて飲めないではないか」
「いや、日本人は空気と一緒に熱い飲み物を口にする」
「音を立ててスープを飲めというのか。ナンセンスだ」
へえ・・・なるほどなあ。
海外のひとからすると、熱すぎて飲めない、音を立ててスープを飲めというのか、、、という感覚だったのですねえ。
このエピソードはおもしろい。
業界こそ違え、食というのは、ひとつの「文化」だが、住も「文化」だ。
生活様式としてどうなのか?、ということが「住」にも求められる。
ポイントは、このエピソードで外国の方に向かって伊藤氏が説得したように「素直に」考えることだ。
いや、日本は朝、味噌汁を飲む
いや、日本人は空気と一緒に熱い飲み物を口にする
この切り返しは絶妙だなー(笑)
だって、そうだもん、日本人は。(笑)
こういう素直な発想が大事だ。感銘しました。
これは、重要なヒントを与えてくれているような気がする。
今月の「私の履歴書」には注目したいとおもいます。
それでは今日の一曲。
今日は僕の大ファンのロッドステュワートの曲を。
Rod Stewart - Some Guys Have All The Luck
今日も一日がんばりましょ。