2019年03月21日
色の面積効果
色。
これはひとによって「見え方・感じ方」が違うものです。
そもそも、色、とはどういうことか?
暗闇では色を見分けることができません。
物体は見える暗がりでも、やっぱり色を見分けることは難しい。
色というのは、ざくっと言えば。
「光が物体に反射して、その反射光」を目で見ている、と言えます。
そして。
人間が「色を識別できる光波」は意外に狭いです。
人が見える光の範囲のことを「可視光線」と言いまして。
赤からはじまり、紫で終わります(虹だと思えばいいでしょう)

赤より波長の長いものが「赤外線」で、これは人には見えません。
反対に、紫より波長の短いものは「紫外線」で、これもやっぱり人には見えません。
「人が見ている波長(これが可視光線)」は、じつは案外に狭いのです。
こういうことです、リンゴが赤く見えるのは・・・
光が「りんごという物体に当たり」、赤い光線がつよく反射されて目にうつり、それ以外の光が物体に吸収されてしまうので・・・
それで赤く見えているだけ、なのです。
この作用から、人の目というのは、どうしても「目の錯覚」を起こします。
とあるカラーコンサルタント(こんな職業があるんですな)の解説によりますと。。。
明るい色を大きな面積にすると、
より明るく見えて。
暗い色を大きな面積にすると、
よりいっそう暗く見える。
可視光線しか認識できない人の目では、これはどうしても起こり得る錯覚なのだそうです。
これを知っておくと便利だと思います。
また、「色とは、つまり物体に反射された光」を見ているわけですから・・・
外壁材サンプルの色を見るときは・・・
室内の蛍光灯などの下で見ても意味がない、ということです。
外壁材サンプルは、外、
つまり太陽光の下で見なければ「錯覚」する、ということです。
太陽の光って、室内灯に比べて格段につよいため、明るく見えがち。
色とは光です、光の反射がつよいのです、太陽光は。
よって、室内で見たらちょっと暗めの外壁材でも、外で見たら「明るく」見えます。
室内で見て明るい色の外壁材は、外でみたらまぶしいくらいです。
(スキー場の雪を思い浮かべてください、雪は自然の白です、反射してまぶしいのでサングラスが必要でしょ?)
反対に床材のサンプルを外で見てもダメで、床材サンプルは室内で見るべき、です。
色選びって大変なんですが。
確実に言えるのは・・・
カタログやコンピューターCGなんかで確認しても、ほとんど意味がありません。
実物サンプル(それもある程度大きな面積のもの)で見た方がよろしい、ということです。
そうじゃないと、「目の錯覚」で、イメージとずれる危険があったりします。
ただし、サンプル材の大きさは、多少大きいとしても実物に比べたら「小さい」ので、誤差があります。
そこで、先の原則を当てはめるのです。
明るい色を大きな面積にしたら⇒より明るい。
暗い色を大きな面積にしたら⇒より暗い。
この原則を知っておくだけで、ずいぶん違います。
そう考えたら「木の色」が、人の目にやさしく感じるのは当然でして。
木の色は「自然光の反射」なのです。
だからやさしい、人工物とは違う、ということです。

↑これはオークの木。これを長時間眺めたとしても、人の目は疲れません。

↑こちらはキャンプファイヤーの火。
これは暗がりですが、「人が見える可視光線範囲内の火という、自然光(の反射)」を見ているので、長時間眺めても疲れない、のです。
※これについては、別説もありまして、火には「ゆらぎ」があるので、このゆらぎ、が人の癒しになっているのではないか、と指摘されている学者先生もおられます。
いわば、海辺で波打ち際の「波」ずーっと眺めても疲れない、のと同じ原理。
そう考えたら、薪ストーブのまわりに人がなんとなく集まってくる、というのは、理に適っているともいえます。
んー。
今日は、色のお話しでした。
長くなったので、今日はこのへんで。
それでは今日の一曲。
久しぶりにクラシックいきますか。
ヴィヴァルディ 春
これはひとによって「見え方・感じ方」が違うものです。
そもそも、色、とはどういうことか?
暗闇では色を見分けることができません。
物体は見える暗がりでも、やっぱり色を見分けることは難しい。
色というのは、ざくっと言えば。
「光が物体に反射して、その反射光」を目で見ている、と言えます。
そして。
人間が「色を識別できる光波」は意外に狭いです。
人が見える光の範囲のことを「可視光線」と言いまして。
赤からはじまり、紫で終わります(虹だと思えばいいでしょう)

赤より波長の長いものが「赤外線」で、これは人には見えません。
反対に、紫より波長の短いものは「紫外線」で、これもやっぱり人には見えません。
「人が見ている波長(これが可視光線)」は、じつは案外に狭いのです。
こういうことです、リンゴが赤く見えるのは・・・
光が「りんごという物体に当たり」、赤い光線がつよく反射されて目にうつり、それ以外の光が物体に吸収されてしまうので・・・
それで赤く見えているだけ、なのです。
この作用から、人の目というのは、どうしても「目の錯覚」を起こします。
とあるカラーコンサルタント(こんな職業があるんですな)の解説によりますと。。。
明るい色を大きな面積にすると、
より明るく見えて。
暗い色を大きな面積にすると、
よりいっそう暗く見える。
可視光線しか認識できない人の目では、これはどうしても起こり得る錯覚なのだそうです。
これを知っておくと便利だと思います。
また、「色とは、つまり物体に反射された光」を見ているわけですから・・・
外壁材サンプルの色を見るときは・・・
室内の蛍光灯などの下で見ても意味がない、ということです。
外壁材サンプルは、外、
つまり太陽光の下で見なければ「錯覚」する、ということです。
太陽の光って、室内灯に比べて格段につよいため、明るく見えがち。
色とは光です、光の反射がつよいのです、太陽光は。
よって、室内で見たらちょっと暗めの外壁材でも、外で見たら「明るく」見えます。
室内で見て明るい色の外壁材は、外でみたらまぶしいくらいです。
(スキー場の雪を思い浮かべてください、雪は自然の白です、反射してまぶしいのでサングラスが必要でしょ?)
反対に床材のサンプルを外で見てもダメで、床材サンプルは室内で見るべき、です。
色選びって大変なんですが。
確実に言えるのは・・・
カタログやコンピューターCGなんかで確認しても、ほとんど意味がありません。
実物サンプル(それもある程度大きな面積のもの)で見た方がよろしい、ということです。
そうじゃないと、「目の錯覚」で、イメージとずれる危険があったりします。
ただし、サンプル材の大きさは、多少大きいとしても実物に比べたら「小さい」ので、誤差があります。
そこで、先の原則を当てはめるのです。
明るい色を大きな面積にしたら⇒より明るい。
暗い色を大きな面積にしたら⇒より暗い。
この原則を知っておくだけで、ずいぶん違います。
そう考えたら「木の色」が、人の目にやさしく感じるのは当然でして。
木の色は「自然光の反射」なのです。
だからやさしい、人工物とは違う、ということです。

↑これはオークの木。これを長時間眺めたとしても、人の目は疲れません。

↑こちらはキャンプファイヤーの火。
これは暗がりですが、「人が見える可視光線範囲内の火という、自然光(の反射)」を見ているので、長時間眺めても疲れない、のです。
※これについては、別説もありまして、火には「ゆらぎ」があるので、このゆらぎ、が人の癒しになっているのではないか、と指摘されている学者先生もおられます。
いわば、海辺で波打ち際の「波」ずーっと眺めても疲れない、のと同じ原理。
そう考えたら、薪ストーブのまわりに人がなんとなく集まってくる、というのは、理に適っているともいえます。
んー。
今日は、色のお話しでした。
長くなったので、今日はこのへんで。
それでは今日の一曲。
久しぶりにクラシックいきますか。
ヴィヴァルディ 春
洗濯機とライフスタイル。サニタリー設計について。
大人な洒落た照明だと思うのだが。。。
打つ・捕る・投げる・走る。描く・選ぶ・つくる・数える。
御膳をみたら、椅子とテーブルの高さの意味がわかる
ウェスタンレッドシダーをご存知ですか
適度な木質感がぬくもりを生む。
大人な洒落た照明だと思うのだが。。。
打つ・捕る・投げる・走る。描く・選ぶ・つくる・数える。
御膳をみたら、椅子とテーブルの高さの意味がわかる
ウェスタンレッドシダーをご存知ですか
適度な木質感がぬくもりを生む。
Posted by おかもと社長 at 09:32
│家具照明インテリア